推薦メッセージ
数字への理解深めて職場の活気引き出す
西川 哲也 さん公認会計士・税理士/株式会社ディーファ 代表取締役
会社が成長していくには、社長だけでなく、幹部や一般社員も含めた広い階層が、会社の未来を数字で考える力を身につけることが必要です。
ビジネス会計検定は、どういった点が優れているのでしょうか。
ビジネスの現場にいるかぎり、経理部門以外でも数字を読み解く力が求められます。ビジネス会計検定の良いところは、決算書の数字を読み取って会社の状況を理解することにフォーカスしている点です。数字を通して会社の状況を理解するための基本的な知識や思考を身に付けるのに、適しているといえます。
数字に強い人材が社内に増えると、どんなメリットがありますか。
経営者の皆様からよくお聞きするのは、今の業績が好調でも常に将来に向けての危機感があるということです。数字に強い人材が経営者以外にも社内にいると、決算書をもとに危機感を共有し、将来の会社の成長に向けて、とるべきアクションをともに考えることができます。
幹部だけでなく一般社員のかたも数字に強くなると、会社や仕事への関心が高まります。新しいアイデアを出したり、仕事を工夫したりできる人材が増えて、将来、会社が大きく飛躍する足がかりにもなります。
中小企業の後継者はもちろん、次世代の社長やその幹部の受験もおすすめです。後継者本人が数字に強い場合は幹部にも勉強していただいて頼れる相棒にするとよいでしょう。
中小企業の後継者から、数字が分かるようになると、『こう考えると事業の可能性が高まる。これをやればいいのか、と気づいて仕事が面白くなってきた』といった声もよくお聞きします。
とりわけ中小企業では、どう活用できますか。
中小企業では職場内訓練(OJT)で社員に力をつけてもらうケースが圧倒的に多いです。その基礎体力として数字の構造が分かって日々の業務に取り組んでいるのとそうでないのでは伸びが全然違います。これから力をつけてほしい社員さんに基礎知識としてビジネス会計をマスターしてもらい、仕事の面白さを数字の面からも実感してもらうのがよいでしょう。
学習の進め方は。
ビジネス会計の勉強は、簿記の知識がなくても始められます。試験には財務諸表の相互の関係性の理解を問う出題が多いです。そのため過去問題をたくさん解くのが有効な対策になります。なんとなく数字が分かっていると思っている人も3級を受けて体系的に学ぶのがおすすめです。